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一個人の感想殴り書き

私のきょむりんぴっく金メダルはもちろん


巷で話題の虚無舞台。もちろん投票しましたよ。残念ながらきっとあまりに虚無すぎて(?)惜しくもランキング外だったので、二度と世にあのような作品が出ないことを願って供養します。




そう、これは過去の私へのレクイエム…(?)






私的ベストオブ虚無舞台
舞台 DIABOLIKLOVERS 初演
(デ初演、デなんとか)

虚無すぎて推し降りのトドメとなった作品

ある意味この作品のおかげで【お金と時間の大切さ】を再認識したり、ここで知り合ったおたくの皆様とは今でも頻繁に交流があり【共に死線をくぐり抜けた戦友】を得た…という感謝はあります。あとこの作品が圧倒的底辺に君臨してくれるおかげで、どんなゴミ作品に対しても「デよりはマシ」という余裕を身につけることが出来ました。



ゴミで作るゴミセット
まずこの作品を語る上で絶対欠かせないのが小道具等のセットです。ゴミ(ダンボール)でゴミ(みたいな棺?アイアンメイデン?のような何か)を生み出してみたり。どこから見ても後ろ半分はただの木の板である猫足バスタブとか。勢いよく閉めたら反対側が勢いよく開くキャスター付きカーテンとか*1。なるせ氏はこの舞台が始まる前のラジオで「この世界観を表現したかった」等と供述しておりましたが逆巻家ってそんなに貧乏だったんだね…と涙を禁じ得ないくらいゴミセットでした。ゴミでゴミ錬成すな。



提供:ACOS
ビジュ写解禁された時のビジュは、それまで舞台化をボロクソに叩いていた原作厨が一気に手のひら返しをキメるくらい*2良いものでした。あーこれを生で観るのは楽しみだなって思ってました。思ってた…。初日前にゲネプロ写真が公開された瞬間の激震は忘れない。ビジュ写のクオリティは何処へ…??昨今はビジュ写の加工が下手くそすぎて、実際に初日を迎えてみたら普通または良かった…なんていうのはよく聞きますが、この作品は見事に逆のパターンもできることを証明してくれました。全く役者に合わせる気のないウィッグ、ぺらっぺらの衣装。それもそのはず、本番中のウィッグや衣装はACOSが宣伝を兼ねて提供しているものでした。つまりACOSで買ったら舞台で使ったのと同じやつが買えちゃうよ☆彡.。的なものだったみたいです。これがもうゴミセットと相まって更にチープ感を不動のものにしていました。TLや現場での阿鼻叫喚、観劇を迷っていたおたくが引き潮のように消えていく様は圧巻だったなぁ…()



ハジける血管☆彡.。
この作品の見どころのひとつ?なのか?はやはり吸血シーンだと思うんですけど。なんかね、ヒロインの首筋にね、彼らが牙を立てるとね。

(パァン…!)

謎の破裂音がするんです。水風船に針を突き刺したような、少し軽めの破裂音が。あれかな、ユイちゃんは水風船だったのかな???

あとスバルが携帯を折るシーン。スバルは携帯を手に持ち、ギュッて握りしめるとまたしても謎の破裂音が…携帯は無傷です。もちろんセットだし本当に壊せよとは言わないけどいっそ小道具なしの最初から完全パントマイムだけで良くないか????千秋楽とかこのシーンで何故か笑いが起きるのほんと観てて辛かった…。



吸血バイキングな1.5時間
上演時間は1時間30分。その間にお話は駆け足で進んでいきます。吸血する兄弟は6人。6人がそれぞれおよそ2~3回吸血シーンがあるので、12~18回程度の吸血シーンが1.5時間の中に詰め込まれています、数えてないから正確な数字は知らんけど。なのでギリギリストーリーは破錠してないものの、なんのありがたみも感じないくらい吸血パーティーの吸血バイキングの如く吸血シーンが提供されます。なんかもう制作側もお前らこういうえろいのが好きなんだろ???っていう魂胆が見え見え。「うっぜぇ…」(劇中のスバルの台詞より)
尚吸血シーンといえば井深パイセン演じるライトの吸血シーンがあまりに生々しすぎて目も当てられない…という意見は周りにとても多かったです。尚私はだいたい寝てたんで問題なかったし、おたくはそれぞれ後ろのステンドグラスの色を数えることで乗り切っていたそうです。



新馬場に放り出されるおたく達
上演時間1.5時間のマチソワなので、その間はおよそ4時間程度。ちな劇場は僻地、六行会。そう、周りに何も無いことで定評のある新馬場の地に4時間放り出されるのです。つらい。手紙書いても時間余るし寝ても余るし、ついにどっかのマチソワで品川駅まで行って眼鏡購入したんですが、フレーム選んで度数も視力検査して決めて…ってやっても楽勝に時間が余りました。もうマチソワ間すらとても時間の無駄でした。



ていうか1.5時間でいくらだったか知ってる?
はい、ここでこんなゴミ舞台のチケット代はいくらだったでしょうか!?当時の公式サイトを見るとプレミアム席で8500円って書いてます。安いと思う??ちなみにこれ詐欺記載です(^_-)最速先行がオトメイトモバイル会員限定でした。まずここで月額利用料がかかりますがそこは無視してあげます。でも結局やれ先行手数料とか特別手数料とかうんたらかんたらで、実際に支払ったのは1枚12000円っていうのは未だにはっきり覚えてます。まあ推し(当時)の主演舞台だったし、泣く泣く払いましたけど。でも千秋楽が終わった時の心境としては12000円をひたすらドブに捨て続けた5日間だったな…って遠い目をしていました。そして私達がドブに捨てた12000円はどこにいったんだろう…セットも衣装もゴミだったし…どこいったんだろう…



日に日に増える空席
原作人気のある(らしい)作品だったし夏休み期間での上演だったので、チケットは取れないってことはなかったけど千秋楽とか決して倍率が低かったわけではなかったです*3。しかし公演数を重ねる毎に明らかに空席が増えていくんですよね。しかも最初から捌けてなかったような後ろが空席になるとかではなく、全体的に歯抜けの如くまばら空席が増えていく。明らかにチケットを持っていたけど観劇を拒んだり、買い手がみつからなかったんだろうな…というのがよくわかる空席の増え方でした。実際初日終わった後の【譲渡募集 舞台DIABOLIKLOVERS】のツイート数の激増っぷりは半端なかった。まあ、そうなるわな、笑。



地獄の千秋楽カーテンコール
ただの謝罪会見でした。ここで彼等の名誉の為に言いたいのは、決して役者自身はみんな悪くなかったんですよ*4。全てはなるせとかっていう豚のせいなのに、なんで彼等が大反省会を開かなければならないのか。そして何故そんな推しの姿をおたくは見なければならなかったのか…。本当に虚無にならないと逆に精神やられそうでした。






ここからはちょっと私情を挟みます。この作品は先述の通り、久々の推し(当時)主演舞台でした。当時はまだ真面目に正社員してたので、5日間全通するには年に1度しか使えない長期休暇を申請する必要がありました。これを行使すれば基本的にもう好きなタイミングで連休を取ることは出来ません。正直舞台通うのはうまくシフトを組めば長期休暇取らなくても1公演干すくらいであとは全部行けるし、この長期休暇は帰省の為にとっておきたかったです。でも推し(当時)の主演舞台だし、意を決して秘技・長期休暇を発動したんです。そして千秋楽は積みました。



しかし結果として得たのは無駄に過ごした、時間とお金をドブに捨て続ける5日間でした…。



もちろん推し(当時)自身に罪があるわけではなかったし、なんだかんだエンディングの客席降りも毎回構ってくれたから推し(当時)に文句はなかったです。でも千秋楽が終わって、戦友たちとお互いを労いながら帰り、1人になり帰宅して、ふと鏡の中にいる崩れかけたヘアメの自分を見つめながらもう私の夏休みは終わったんだ…時間もお金もドブに捨てて何やってんだろ…という圧倒的虚無に襲われました。こうして時間とお金は大切なものと気付かされた結果、推し(当時)にはそこまで賭ける価値があるのか?ちゃんと対価として夢や希望を見せてくれる人なのか?って思い始めちゃったらもう後は早かったです。2週間後には相手の些細な一言にカチンと来てしまい、私は匙を投げました。さよなら私の3年8ヶ月。





んー今思い出しても虚無気分になる、笑。正直もっと話が破錠してる作品もあるし、なかなか同レベルのゴミを2時間以上観させられる拷問舞台もあります。ただ、本当に夢見るおたくを一気に現実に引き戻してくるくらい、私に虚無とはなんぞや?ということを教えてくれた作品です。

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わかる、わかるよ仙水忍(?)





今の推しに出会ったのは完全にたまたまなんです。ただ推そうと思い始めたのは板の上の姿がまだ舞台デビューして1年ちょっととは思えない程に素晴らしく思えたところからでした。実際の人物像もよくわからず、出会って約1ヶ月後にあったイベントに行った時に初めてその本人の人物像(初観劇で演じたキャラはよく喋る厨二病だった)に触れ、あまりに無口すぎて体調悪いんですか?って聞いたくらいにはよく知らないまま推し始めました。

でも本当に板の上に立つにあたってのプロ意識が高くて、徹底していて。ちゃんと(どんなアレな舞台でも)賭けた時間とお金の対価をきっちりそれ以上で返してくれる人でした。圧倒的虚無に絶望して仙水忍と化してした(?)私のスレっぷりも、今の推しを追ううちに癒されていきました。本当に運が良かった。







ちなみに補足すると、その後デなんとかはまさかのキャストほぼ続投で1年後に再演を上演しました。もう降りてたけど、友達に招待していただき千秋楽公演にお邪魔しました。問題となっていたゴミセットをほとんど排除していたので、だいぶチープさも薄らいで(あと私がコンタクトも眼鏡も忘れてたので余計なものが見えなかった)(むしろ役者の顔もメインステージに立たれるとよく見えなかった)かなり良くなっていたように思いました。もう二度と彼の現場は行くまいって誓えるほどに、その日のうちに彼のフォローを前向きな気持ちで外せるくらいに成仏できました*5

そしてお金も時間も賭ける価値がない!!!と断言してしまった彼も、その後の活躍は目覚しいものでした。なので今の彼に対して何も言うことはないしdisるつもりはないので悪しからず。




年月が経過してあの圧倒的虚無も、今となっては深く思い出さなければ笑える思い出です。いろんな転機になったし結果オーライ。でも私はあの演出家を一生忘れないし、いつかチャンスがあったらGロッソのZ列から突き落としたいと思います(やめな)




当時の私よ

深くねーむれー*6

*1:尚バスルームのカーテンのつもりらしい

*2:尚その手のひら返しでもれなく俳優厨の感情がなくなる

*3:千秋楽は今だから言える話、最前取れなくて積んだ

*4:正直ヒロインは下手ではないけどめちゃめちゃキャラとミスマッチだなぁとは思ったけど。血を吸われてフラフラなはずなのにすごい健康そうに見えるし、金髪が似合わない日本顔だし。

*5:しかしその2ヶ月後、創作工房によって再度フォローする羽目になるのだが

*6:DIABOLIKLOVERSエンディング「銀の薔薇」より。尚歌っているキャスト達の滑舌の悪さなのか音響の悪さなのか、正式な歌詞が「2人眠れ」だったのを知ったのは千秋楽から約半年後