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一個人の感想殴り書き

作品紹介タグより、JYUKAI-DEN ~概要編~

全てはこのタグから

前々にも書きたかったJYUKAI-DENという作品について。前にも書いたんだけど概要の途中で語彙力不足のためへこたれちゃったっていう。でも先日のカレイべでも触れられていたし、私も思い入れがとっっってもある作品だし、内容的にもおすすめ出来る作品だと思うので、まずタグ第一弾として「JYUKAI-DENシリーズ」をご紹介!

でもやっぱ書き始めたらわや長くなったので、まずはシリーズ共通事項や概要から!



■JYUKAI-DENシリーズの概要

このシリーズは一般的に下記の4作品のことを指す。

はぴどりlive stage vol.1
「JYUKAI-DEN」
(通称・無印)
2015年9月8日-9月13日上演(明石スタジオ)

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐVol.10
「JYUKAI-DEN -桃源-」
(通称・桃源)
2016年3月3日-3月8日上演(CBGKシブゲキ!!)

はぴどりlive stage vol.2
「JYUKAI-DEN-KINGS-」
(通称・KINGS)
2016年12月20日-12月25日上演(ウエストエンドスタジオ)

happyhappydreaming Vol.12×4121
「JYUKAI-DEN TOU」
(通称・塔またはTOU)
2017年1月29日-2月7日上演(全労済スペースゼロ)

※無印の前、2013年10月に前身となる「呪解伝」という作品が上演されているが、上記4作品とは関連性がないためここではシリーズ外とする。

上演した順番は上記の通りであるが、物語の時系列は「KINGS→桃源→無印→塔」という流れ。つまり無印~KINGSは時間を遡って上演していることとなる。円盤で観る場合は、上演された通り「無印→桃源→KINGS→(TOU)」の順番がおすすめ。

あと先に書いておきますが、このエントリーを書いているおたくの推しはTOUには出ていないのと、TOUだけ少し特殊なのでこの後殆ど触れません!ごめんなさい!w



■introduction

TOUの公式より拝借。

かつて人は、治る事の無い、身体障害、精神的障害を治癒出来る万能薬「秘薬」を作る為、人体実験を繰り返した。
その人体実験の中で2つの事例が起こる。
実験に成功し、特殊な力を持つ代償として呪いをかけられた賢者と、実験の失敗で凶暴な力と醜い模様が刻まれた鬼。
JYUKAI-DEN は、その人々が作った秘薬の代償として、生まれながらにそれぞれ異なる呪いをかけられた賢者の末裔達が、 その「呪」を解く為に、共に助け合いながら旅をし、その旅路の中で起こる、秘薬の実験に失敗して出来た鬼達との争い、人々との交流、 つながりを描いたアクションエンターテイメントシリーズである。
JYUKAI-DEN の世界では、「呪」は誰しもが持つ弱点、トラウマ、疾患、はたまた癖であり、 「鬼」とは特異な存在、生まれ、境遇を持った人種の事である。
賢者の末裔は旅の中で何に出会い、受入れ、争い、気付いて行くのか?
これは旅路の途中の物語である。

…むつかしいのでもう少し噛み砕くよ!


■JYUKAI-DENの登場人物における3つの立場

じゅかいでんの登場人物は大きく分けると3種類に分けられ、それぞれの立場の思惑が絡み合う作品になっています。
【人間】
読んで字のごとく、人間。何の能力も持たない、我々と同じ人間。1番数が多く、続く賢者と鬼のルーツ。
【鬼】
元は人間であったが、その昔実験により生み出されてしまった者達。人々を襲い、人々から忌み嫌われる存在…なんだけど、それには彼等なりの感情があって…というのが各作品で重要なキーとなる。鬼にはそれぞれ肌に模様が刻まれている。
【賢者(の末裔)】
賢い者。人間と違い秀でた能力や頭脳を持つ。しかし先述の実験によりそれぞれに個性豊かな「呪い」をかけられており、鬼を倒しながらその呪いを解くための旅を続けている。じゅかいでんはその呪いを受け継いだ「賢者の末裔」の旅の物語。


■JYUKAI-DENの中で欠かせない2つのキーワード

【呪い】
賢者の末裔達は実験により受けた呪いを解くための旅をしながら、鬼達をこの世から殲滅するという使命を請け負うこととなる*1。その呪いとはおどろおどろしいものではなく、私達人間にも持ち合わせる言わば「癖」や「性格」が異常に特化したものが殆どで、例えば「言葉が少しかっこよくなってしまう呪い(厨二病の呪い)」とか「感情が昂ると眠くなってしまう呪い」とか「ツッコミを入れずには居られなくなる呪い」という、他人から見たらくだらないけど本人達にはなかなか大問題というもの。しかし中には戦闘に活かせるような「ラッキーな呪い」も存在する(詳細は後述)。

【秘薬】
それぞれの賢者の末裔にかけられた呪いを解く唯一の方法は、秘薬を飲むこと。しかしその秘薬は国中の村村にあり、しかも秘薬を飲めば必ず呪いが解ける訳ではなく、自分の呪いに合った秘薬を飲まなければ意味がなく、しかもそれは飲んでみないとわからないのである。なので秘薬を手にしても、自分の呪いを解く秘薬でなければ、またその目当ての秘薬を探さなければならない。

■主な登場人物

ここではシリーズ中の「無印」「桃源」「KINGS」を通して登場している3人の賢者の末裔(通称・3賢者)について紹介する(敬称略)。

硯(すずり)(演:瀬戸啓太)
厨二病を患っ…言葉が少しかっこよくなってしまう呪いを背負った賢者の末裔。服が青い子。3賢者の中の末っ子ポジション。本人は至って真面目なんだけど実際ぽんこつ()KINGSで後述の2人と出会うまでたぶん1人で旅をしていたんだけど、どうやって生き残ってきたのか不思議なレベル。だけど賢者なので鬼とやり合えるくらいには強いし、言ノ葉の力*2で幾多のピンチを乗り越えていく。右手に朱雀を飼ってたり、邪気眼の使い手だったりするし、秘伝(?)「硯ノート」を持っている。*3

弥代(やしろ)(演:栗田学武)
「つっこまずには居られない呪い」を背負った賢者の末裔。3賢者の長男ポジション。服が黄色い子。突っ込むとは物理的なものではなく、ボケとツッコミのツッコミである、笑。呪いなので本人の意志に反して周りがボケると反動的につっこんでしまうことが悩み。しかも硯と出会って共に旅をするようになったので、つっこむ頻度が尋常ではない。言葉は関西弁なのでキツいが、性格はとても優しくおおらか。硯を共に旅しようと誘った(拾った?笑)のも弥代であり、キャンキャン噛みつく硯に疲れるほどつっこみつつも楽しそうである。その呪いは戦闘中にも発動してしまう上に、戦闘相手もなんだかボケキャラが多いので忙しい(笑)

汰熊(たくま)(演:佐川祐平)
「相手の記憶を一瞬飛ばすことが出来る呪い」を背負った賢者の末裔。3賢者の賢い(けどなんだかスレてる)次男ポジション。メガネキャラ。服が緑色の人。汰熊の呪いが先述の呪いの項目で触れた「ラッキーな呪い」の持ち主。戦闘中、相手に向けて手をかざすと相手は一瞬記憶が飛ぶ(=次に自分が何をしようとしたか忘れる)ので、相手の動きが一瞬止まり、その隙に攻撃を仕掛ける事が出来る。まじチート。戦闘中にメガネを外したら本気モードで死刑宣告。呪いと刀捌きを組み合わせた殺陣はほんとすごいから観て(求・語彙力)。性格は冷静沈着で常に冷めてて毒舌ドS、しかし仲間の世話焼きもするからママ的ポジションとも言える。


無印・桃源・KINGSは、この3賢者が旅の中で出会う様々な人々との関わりの中で、戦い、分かち合い、気付いていく物語。KINGSはこの3人が主人公で主演ですが、それ以外の作品はその作品毎に主人公(主演)がいます。

■作品の世界観

昔の日本に限りなく似ているけれど、どこか少し異国の民族っぽい感じとかファンタジーを感じさせる世界観。まあでもベース和風って思ってもらって大丈夫だと思います。ただしヘッドフォンでブンシャカしてる鬼がいたり(KINGS)、V系ロックバンドみたいな鬼がいたり(KINGS)、最終章のTOUはガラッと世界観が変わって荒廃した近未来風な雰囲気が強いので*4細かいところは「ファンタジーだから」という気持ちでいてほしいです()



概要だけ読むとほんと小難しそうな作品のように捉えられるかもしれませんが、実際のお話の中では作品によって差はあれど、TOUを除き主に「呪い」によるギャグ要素が結構強め。また鬼も個性が溢れていて、こんなやついるよねっていう親近感すら持ちます。しかし鬼は本来忌み嫌われ殲滅すべき存在であり、賢者や人間達と敵対する存在です。そして人間と賢者は本来協力関係であるものの、人間にも賢者にも…いろんなのがいる訳で…。

そんな様々な立場の様々な人物に出会いながら、物事の本質に気付いていく…。そんな物語。





概要だけでだいぶ小難しく長くなってしまったので、各作品のことetc..は次のエントリーにて!

*1:って公式に書いてるからそう書いてるけど、桃源の作中では鬼を生み出した戒めとして自ら呪いをかけたって言ってたよね?はて?まぁその辺はそんな重要じゃないからいいか、笑

*2:と言っても別に特殊能力が発動される訳ではなく、信じることが全てらぶそーすいーと…と、ミラク

*3:今硯ノートが世に出たら言い値で買い取る

*4:無印と桃源はほぼほぼ和風と思っていただければ…