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一個人の感想殴り書き

舞台NoLimitのあらすじを書きたい~明日楽日なので全人類行ってほしいおたくの叫び

現在池袋BIGTREE THEATERで絶賛公演中。
明日5月8日で千秋楽を迎えます。

今作は再再演で、前作までの評判は把握してたので面白いことは知ってたんだけど。どんな話かは知らなくて。公式サイトにもあらすじは書いてない。そんでカフェティのチケ発ページでようやく発見。

いや全然わからんて!ww
悲劇が喜劇かなんなのか!再再演で前評判把握してるから一定のクオリティ保証はあるけども!


↑深夜に愚痴りだす老害


もう自分に書かせろや!!!って思いながら先日観劇。


もうね、めっちゃ良かった。
地方住みじゃなかったらもっと追加してた*1。何なら8日に家のどうしてもズラせない予定がなかったら、飛行機のチケ捨てて取り直して延泊してた。そんくらい面白かった。

そしてよっしゃー!無事観劇したし、ワイがより魅力が伝わるあらすじ書いたるわ!!!!と思って書いたのがこちら。

目を覚ますと、目の前に白く無機質な天井が広がる。身体が上手く動かない。身悶えていると、同い年くらいの見知らぬ青年が顔を覗かせる。

俺は何も覚えていない。何故ここにいるのか。ここが何処なのか。そして…自分の名前さえも。

「あれ?なに?まさか覚えてない?」
「すみません…」
「ねぇ、本当に覚えてないの?俺の事も?親友なのに?」

見知らぬ親友…瑛輔は、俺に様々なことを教えてくれた。俺の名前は圭吾だということ。ここは病院で、俺は怪我を負い記憶喪失になったこと。

そしてこの病院には…

「―おはよう。あ、そのかた…起きた?」
俺と、医師と、6人の青年が暮らしていること。


そして次第に思い出す。俺達はあの日……


━━━━━━━━━━━━━━━

50年後の近未来。
最後の一人が目を覚ました。

時を止めた箱庭の世界は、急加速で動き出す。
失くしていたはずの「感覚」や
消えない「想い」が呼び覚まされていく。


「痛み」を求めて「生」を問う。
―その答えはまだ誰も知らない。


いや、あらすじ書くのムズいわ
ほんとイキリ散らかしてた時の自分殴りたい。長すぎても読まれないし、短すぎても伝わらない。
精進します。






ということで、座長の圧力(?)を感じたので主な見どころポイントをご紹介!座長のお墨付き貰ってるんで、物語終盤手前くらいまでの盛大なネタバレあり!内容が読めず観劇迷ってる人向け。








まず細かめのあらすじ紹介


主人公の圭吾(演:瀬戸啓太)は、記憶が全くない状態で病院のベッドから目覚める。そこには自らを親友と名乗る瑛輔(演:大見拓土)をはじめ、元々友人だと言う5人の青年達、そして1人の若い医師(以下先生)(演:平田裕一郎)と出会う。圭吾と5人の青年達は、ある日車でBBQに行った帰りに凄惨な事故に遭ってしまった。そのためこの病院に入院し、先生の元で治療を受けていたと聞かされる。圭吾は大事故に遭ったなんて思えないほどに身体はピンピンしていて、見える範囲に傷一つない。ただひとつ、後頚部に触れる一筋の傷を除いて…。


圭吾はとある些細な出来事と、そしてとある登場人物を顔を見た途端。忘れていた記憶を思い出すことになる。5人の友人達のことも、事故の原因も。友人達はすっかり元気で、てっきりお見舞いに来てくれていたと思った圭吾。しかし彼らもまた「入院患者」だったのだ。何故?何処にも悪いところはなさそうなのに。記憶を取り戻したことも束の間、友人の一悟(演:坂下陽春)が圭吾の目の前で倒れる。何故倒れてしまったのか、それは「充電切れ」。そして先生より明かされた衝撃の事実。事故に遭い身体の復元が困難だった6人は、無事だった脳を移植し、全員「アンドロイド」になっていたのだ。そして事故からは、50年の時が過ぎていたのだった…。


その事実を受け止めきれなかった圭吾。充電が必要で*2病院からは出られないこと。自分達にはそれぞれ「型番」が存在し、それぞれ微妙に性能が違うこと。痛みを感じない。涙も出ない。そして名前さえも…。圭吾が目覚めるまでは、それを受け入れ淡々と50年もの間生きていた他のアンドロイド達。それが圭吾が目覚め記憶を取り戻したことで、それぞれに様々な思いが芽生え、時間が動き出す。そして彼らは感じないはずの「痛み」を求める。自分のために、誰かのために。愛する人のために。その唯一の方法は…。


これは現場のお楽しみ!




数多の伏線と、回収する度に増す深み

この作品は細かい伏線がとっっても多いです。初見で観てると、全く気づかないものから、観てて違和感を感じる程度のものまで。2回3回と観ていくうちに、散りばめられた数多の伏線回収が気持ちいいです。その違和感のある場面、動作、言動。それには全部ひとつひとつ意味が込められている。もちろん初見でも大筋のストーリーとして十分楽しめるし、大筋の伏線回収はしてるんだけどね!見る度により深く深く、キャラクター達の本質に触れていける。推しが出てたら、何度も何度も繰り返し観たくなる作品。ストーリーをサラッと楽しむなら1回観劇、ストーリーの深みを知るなら結末まで把握した2回観劇、各キャラクターの深淵により深く触れるなら無限に、笑。私は3回しか観れんかったけど、3回目が1番メンタルえぐられました(´•̥ω•̥`)

アンドロイドを演じるということ

この物語の大きなkeyとなる、アンドロイド。アンドロイドは人間に都合が良くなるよう*3、感情が制御されています。しかしその感情が制御されている中で、皆次第にそれぞれの感情を表出していくお芝居が…とても良いんですよ…。例えばアンドロイドはいくら悲しくても涙は出ません。でも劇中でたくさんの悲しい出来事に直面して、何度も激情を顕にする。あと1滴垂らしてしまえば、涙が溢れてしまいそうなほどに。でもアンドロイドなので涙は出ない。その今にも溢れそうな、まるで表面張力のような。激しくも繊細なお芝居が観れます。こういうお芝居ってなかなか見れないよなぁって思います。よく「繊細なお芝居が好きで~」とか褒め言葉で多いし実際にそう思って褒めてるけど、あくまで頭からつま先までの表現の仕方について思うことが多いじゃん?今作はそれは勿論として、感情の微細なコントロールっていう点で求められる役のハードルが高く、それを体現する役者さん達の実力が素晴らしかったです。役者としての技量がダイレクトに出る。おたくって実際こういう推しが観てえのよ。瀬戸くんって他作品でも表現の仕方が本当に細かく繊細、だけど豪胆なところもある。ほんと瀬戸くんのお芝居大好きなんだけど。だけどこうやって感情表現に制限がかかっていて、その中で如何にコントロールして、限界まで表現するか。ほんとそんな姿なかなか観れないから、観てほしい。

ちなみにアンドロイドの感情制御について、かなり大きな個体差があります。初見では最後まで気づかないくらい、まるで最初からそういうキャラクターなのでは?と思わせるくらい完璧に制御されている者。一時的に感情を顕にするけど、目で見て明らかに一瞬再起動のように制御動作がかかる者も。それで、1番人間のように立ち振る舞い、感情を顕にする者もいて。そのアンドロイドは感情が制御されていることに嫌悪して1番抗うんだけどさ。だけど、クライマックス直前に「あ、これもアンドロイドとしての感情制御だわ」ってくらい、激しい感情から一気に通常運転に戻るんだよね。誰よりも制御に嫌悪し抗ってたのがさ、本人もいつの間にか制御されちゃってて気づいてないの。それがなんかほんと…あゝ無情…人の心は無いんか…(ないね)。それと対比するように、1番完璧に感情制御がかかっている者が、静かにそれに抗っているところも注目です。そこに注目していると、ラストシーンの意味がよくわかるとおもう*4

重い題材を中和する上演時間とキャラの明るさ

もうここまで読むと激重題材すぎてメンタル死ぬ!!って思って二の足踏まれたら困るので、緩和剤についてもご紹介。
まず上演時間が約70分とかなり短め。短いんだけど、これがとてもいい塩梅。内容が終始濃いめなので、これ以上だと観る側もやる側も心身がたぶん死ぬ、笑。濃密かつ繊細なので、70分で短い!とは思わなかったです。ほんっとにちょうどいい、無駄がない。無駄ばかり足して何時間もダラダラやってるどっかの作品には見習って欲しい(?)そういう自由度の高さも小劇場ならでは。
あと終始激重メンタル死って訳じゃなくて、題材は重いけど前述の通り彼らアンドロイドで感情制御が効いてるので。悲壮感がすごく緩和されてるんだよね。キャラ達が基本終始明るい。笑えるところも要所要所あり。まあ深めに観てるとその不自然が逆にぞわっと来るのかもしれんけど。なので感情掻き乱されて死ぬ、通えない…ってくらい激重作品もあってそれはそれでまた良いんだけどね。題材の割にそこまで派手にはメンタル削られず観れるのでそこはご安心を(?)

実力ダイレクト反映を小劇場で是非

私自身わりと昨今の.5について、穏健派アンチ寄りなので以下多少の偏見あり。
ぶっちゃけ.5はじめ、若手俳優界隈って実力が二の次三の次なこと多くない??え、その大根で?主演?みたいなのあるじゃん!どこの何とは言わんけども!笑。脚本演出も大味だったり、金返せよってレベルで酷いのもある。勿論.5でも素晴らしい作品はたくさんあるだろうし*5、小劇場でも酷いのは酷い。
その中で今作は、役者の実力がダイレクトに響くタイプの作品だと思います。感情コントロール然り、繊細な表現然り、誤魔化しの効かない距離感然り。私個人的な嗜好かもしれないけど、そういうところで苦しんで足掻いてもがいて、それを乗り越えてキラキラ壇上で輝く姿を観ることこそ、俳優推してる醍醐味だと思うんです。こと瀬戸くんに関してはお芝居に全幅の信頼を寄せていますので、瀬戸くんの顔や優しさだけじゃない、役者としてのポテンシャルの高さも感じられるこの作品が本当に観てて楽しかったです。8日に絶対外せない用事*6がなければ、航空券紙くずにしてでも延泊してたと思う。

もう当券だと良席ない?安心しな、全部良席だから

あとねー!これ、BIGTREE THEATERでやってんのも、激しくおすすめポイント。私ここの劇場が好きな劇場TOP10には入るってくらい好きなの。最大のおすすめポイントは、とにかくトップレベルで見易い!各座席列の段差がめちゃ高くて、よっっぽど座高高い人が前に来ない限り、後列でも演者の頭からつま先までばっちり。だからBIGTREE現場だけは、元最前厨の私でもE列前後狙うくらいには全席人権あり*7。なので、前方席売り切れてるし後列しか入れないなら行かなくていいかな…とか思っている人が居たら、BIGTREEに関して言えばまーじーで勿体ない!!私3公演中2公演リピチケで入ったけど、1番座りたかった席(EorF列ドセン)に両方入れちゃったもん✌︎(ᐔ)︎︎︎︎✌︎まじまじ見やすかったし、OPも本編もアフイベも人権すごかった!笑。なので普段なかなか良席狙えない…という人こそ、ほぼほぼ全席人権ありのBIGTREE THEATERで、ストレスなくこの世界を堪能していただきたいなーって思います。らぶ、BIGTREE。



そんな舞台「NoLimit」
明日8日2公演を残すのみとなりました。
当日券もあるみたいなので、迷われている方は是非!池袋(東池袋)にGO!私の知り合いは無限招待するので(本人いないけど)、知り合いで来てくれる人いたら連絡くれ!!!!!たのむ!!!!!!

*1:尚マチネ1公演だけのつもりが、気づいたらその日のジュルネソワレのリピチケが手元にあった。不思議だナ。

*2:ここもある場面で別理由の伏線があるのも、複数回観ると気づけて面白い

*3:詳細は劇中に読み上げられるニュースで匂わせあり

*4:恥ずかしながら私は初回観劇時に、そのことにほとんど気づけず。その静かに抗い続け、それを解放したのは誰か。どう解放したのか…は、是非本編で。

*5:私は片手で足りるくらいしか経験ねーけどな!

*6:両親が関東の祖母の元に行くため、実家の猫の世話が…

*7:最前ド端はちょっと見づらいかもだけど